1アクアリストの立場から ~水槽内のコケ防止は簡単です

  • 2022年3月19日
  • 2022年8月14日
  • 安心
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メダカブームに乗って

熱帯魚、金魚、メダカ、水草、エビ…。

親や家内をあきれ返らせるほどこだわり、続けてきたアクアリウム。

混泳の難しさに試行錯誤したり、水質安定のためにPSB(昔からあるんです)やらを添加したり、CO2を添加して水草からでてくる細かな泡に酔いしれたり、パールグーラミーの泡巣からチラと見えた幼魚に感動したり、あまりにもでかくなるセルフィンプレコが愛らしかったり、ミズミミズの発生に恐怖と反省で涙したり…。 アクアリストのロマンは尽きません。

27年前の阪神淡路大震災の震災でショックをうけて活動休止から25年後の一昨年、テトラ社のアクアリムセット AG-52FG を購入。

きっかけは娘婿が突然メダカにハマって「お義父さん、よろしければ何匹がお譲りしますよ」と声をかけてくれたこと。

今までゴルフに山登り、野球観戦と仕事しか興味のなかった婿が難易度の高いメダカにハマっているだと??

聞けば子供にせがまれて購入したビンに入った楊貴妃がすぐにダメになって悲しむので今度はスマホでささっと調べて再度挑戦、あっという間に抱卵、そして100匹以上にまで殖えたという。

難しいことなんて全然なくて、全部スマホみれば答えが載ってますよ、と。

ベランダだろ、温度管理はどうするんだよ、水質管理は? 抱卵後は? 費用は?

私もIT業界人のはしくれ、こっそり検索してみました。

「全然、簡単やん!!!(お金かからないし!!!)」

じゃあ、ということで婿からはタマゴの方をいくつかいただくことにしました。

ネットにのっているとおり(いつ孵化するか、計算式まで載っていたのにはびっくり)やってみると数十匹の針子がビンの中で元気に予定日あたりから泳いでいるのが見えました。

こだわりたいところがあります(私見です)

「どうしても、横から見たい」

それは人間のワガママですが、どうしても、水の中を窓越しに見ていたい。

でも、自然環境をつくりだすことにはとことん、こだわりたい。

そこに矛盾と葛藤があります。

  • その「世界」は自然界にほぼあり得ないほど、狭い
  • 水槽は真横から太陽光が入ってくる
  • そこに水流の淀み(よどみ)が発生する
  • 水槽は「その世界」の面積の大部分を占める

一番目に発生する「狭い世界」では生体にとって良い環境を維持することが極めて難しくなります。

でも、2022年現在、それはそれ程難しい問題ではありません。

水槽内の環境は スマホ(ネット)を見れば、詳しく書いてあります。カンタンにどうにでもなります。

ただし、「自然界でありえないこと、あってはいけないことをしない」

そこにはこだわりたいところです。

  • バクテリアをだめにしたくない
  • できるだけ生体による浄化を考えたい
  • クスリ、は嫌だ

水槽でアクアリウムを楽しむために色々なグッズが見つかりました。

コケ防止、をうたっている商品にも注意書きにドキッとすることが書いてあることがたまにあります。

  • 甲殻類に使用しないでください
  • 古代魚に使用しないでください
  • 水草に影響があることがあります

ネットのアドバイスの中では私自身は水替え方法や、フィルターの選び方使い方や水草の活用方法やら餌の量、日照(照明時間や強度)を最重要視することをお勧めします。

私なんぞの説明よりずっと親切で日本語も上手で(ホント、表現下手ですみません)私自身がすごく参考にさせていただいています。

ブラックウォーターやらグリーンウォーターはちゃんとプロが作っているいいものはとてもいいと思います。使えばきっと楽です(いきなり変な日本語ですね)。ペーハー調整ってむずかしそうですものね。 私自身はチャレンジ大好きなので自分で作ってみたいですね。

ガラス面にコーティングする、という発想

前述のとおり、水槽内の環境はなんとでもなります。 

IT業界用語で乱暴に言うと「ググれ。」です。

じゃあ、自然界に存在しない「水槽」はどうすればいいのか。

そこでは太陽光と淀み(養分や汚れの体積)が水槽そのものに集中する、という大自然ではありえないことが起ります。 さっき述べた通り、

  • 水槽は真横から太陽光が入ってくる
  • そこに水流の淀み(よどみ)が発生する
  • 水槽は「その世界」の面積の大部分を占める

太陽光が入ってくるのは自然界でもいろいろな反射であり得る事ですが、ガラス面(アクリル・プラスチックを含む:以下略)のコケにとっては、うれしい環境となります

「水流の淀み」により何がおこるのでしょうか。 そこに水中の養分やごみやらが堆積するのです。

ガラス面はつるつるのようで数十マイクロメートル以上のデコボコがあります。そこに養分が付着し、コケが活着し、イキイキと成長するのです。

水中の「コケの元」は当然その面積を占める部分でかつ太陽光に近いところに集中して棲み付き、広がるのです。

じゃあ、ガラス面に水中の色々な成分がつかないようにしてしまえばいいのでは??

防汚コーティングすること、これが答えです。ただし、それにはいろいろな条件が必要となります

  • 完全透明であること
  • 反射せず、太陽光を水中まで屈折させずに届ける事
  • 耐候性があること
  • 薄膜で強固にガラスと一体化すること(耐久性)
  • 防汚性能がいいこと、自浄効果があること
  • 除去可能・重ねコーティングが可能であること
  • 生体に影響がないこと

灯台下暗し

今、うちの水槽は楊貴妃、ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、各種水草のラインアップで水の状態はいいし(泡の立ち方でわかります)、魚もエビも元気。すべてネット情報のおかげです。

難をいえばガラス面の掃除が面倒。 かなり力がいりますし、削り取った大量のコケの残骸が物理フィルターに張り付いてまたそれをしっかり掃除しないといけない。 また、ガラス面のコケにスネールが集まってきて見た目が最悪となります。

私は今までは自分の趣味と仕事とは無関係、と思っていました。

私の仕事は防汚コーティングの材料を太陽光パネル工事業者等に卸すことです。雑貨のネットショップもやっています。まったく違う業種です。どちらも趣味のアクアライフとも無関係です。

休日、いつものようにまったり水替えをしながらだんだんガラスのコケが取れなくなってきたな、台所にある「激落ちくん」でもなかなかとれないや、そうだ、太陽光パネル施工用の粗目のスポンジがあったよな、と思ったとき

「いけるやん」

いつも仕事で卸販売しているやつは安全性試験データ 重金属試験、経口毒性試験(いわゆるマウス試験)も問題なかった、それに前述のいくつかの「条件」は完璧にクリアしてる!

思ったらその手で「完全無機水性防汚コート」の特許を取得し、研究開発をしているところの社長にすぐ電話。「水槽とかに検証実績ありますか?」と聞いたところ、即答、もちろんあるよ、との事。

水の汚れ方が激しい水族館でもこのコーティングを行うと汚れが簡単にとれやすくなり、ヒメダカ水槽でも施工後まったく生体に影響なし、らしい。(と日頃それをアピールしているウチが言うのもおかしいのだが)

普段はステンレス製造業者やら我々のような業務用用途への卸売業者、航空管制塔とか高速道路内トンネルがこのコーティング剤の「お堅い」納入先なので環境対応やらのデータはとことん揃っているし実際、安全であることは間違いない。 

何より、日本製。

「ためしてみよう」

事務所にあった店舗看板防止用のジェルタイプのやつを水槽の水 2/3まで抜いて擦り込んでみた。 硬化性ではないので(完全無機)ガラスは濡れていてもいい。少々水の中に溶剤が流れ落ちて溶けても問題ない、はず。塗布後、すぐに水を張る。これも硬化タイプではない所以。

1時間ほどエアレーションすると水替え後のいつもの濁りもいつもどおり透明になる。

え?ガラスが綺麗だ?? 太陽光パネル施工については透明度が高く屈折しないので奥のセルまで光がしっかり届きますよ、というのが口説き文句なのだが、水槽のガラスに施工すると目に見えてわかるもんだな、と人ごとのように思う。

さて、生体はどうだ? 楊貴妃は少々の事ではビクともしないが、ヤマトヌマエビはどうだ?

普段通り! 普通にツマツマしている。体色も変化なし、動きもイキイキ。それは3日経っても変わらず、いきなりびっくりしたように脱皮することもなかった。それよりも塗布後次の日にすごい!と思ったのが

スネールが水草に集中している!

当たり前と言えば当たり前なのだが、なにせガラス面にエサがいないのだからコケがあるところに集まるので水槽フロントガラスからは消え去るわけです。

そして1か月。 

水替え・掃除を1か月さぼることはよくあることなのでどうってことはないんですが、

綺麗だ! 何も問題がみつからない。 使える!

当初は自分用に、と思っていました。 友達にわけてあげよう、くらいで。

2か月半後の動画はこちら

こけ楽の誕生

この溶剤(ジェル)は水槽のガラスコーティングに必要な条件はすべてクリアしています。

  • 完全透明であること => 微粒子シリカで完全透明
  • 反射せず、太陽光を水中まで屈折させずに届ける事 => シリカは低屈折率・高透過性
  • 耐候性があること => 完全無機質、劣化・変色・退色しない(日米特許取得済)
  • 薄膜で強固にガラスと一体化すること(耐久性)=> 50nM 膜厚 ※
  • 防汚性能がいいこと、自浄効果があること => 水切れ性(親水性)による自浄効果、易洗浄性
  • 除去可能・重ねコーティングが可能であること => 硬化性ではない
  • 生体に影響がないこと => 主成分はシリカ・水、シリカ自体も水に含まれるもの

※ アンカー効果による超微細ポーラス構造被膜(1μm ㎡に 400~1000 の針状 SiO2 が塗装塗膜の凹部に垂直方向に埋め込まれている状態)で、三次元の被膜いわゆるシロキサンボンディングにはなっておらず、ヒビ・割れが起りにくい

ただ、当初はウチの水槽が綺麗であればそれでいいかな、と思ってました

そもそも、コーティング剤は、とても高価で業務用です。

米粒大で手のひら大くらいまで伸びますから、材料自体は一般家庭用であればほんの少しで済みますが、これを梱包して印刷して販売店さんに渡して宣伝していろいろやって・・・

自分で購入するとしたら60センチ水槽をもっているとして表裏底面も含めて2回コーティングできるとして税込2000円以下にしてもらいたいところです。

ドラム缶でたっぷり仕入れるととりあえずは原価は少しは安くなるのですが、それまでは大々的にコマーシャルとかは無理です。

まず口コミでいいからアクアリウム大好き人間にこの良さを知ってもらって、広がっていけば嬉しい、と心から思い、まずはネット販売をはじめるに至りました。

「こけ楽」

  • コケ防止、コケ掃除が楽になる
  • 「お気楽」みたいな響きがいいかも
  • いくらコケてもいいやん、楽に生きよう
  • kokeraku.com というドメインが空いていた

そんな思いをこめて命名しました。

ラインアップは60センチ水槽用、90センチ水槽用、120センチ水槽用の3種類。

2022年3月16日、発売開始、現在好評発売中。 お好きなモールでどうぞ。

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製造販売元 合同会社マイカイ

 

https://maikai.m2a.jp