水性完全無機親水性セルフクリーニング機能付き防汚コーティング剤
と概要をお話しすると、皆様すぐにブレインストーミングが始まってしまいます。
あれに使えるんじゃないか、これはこうすると皆使うぞ、とか。
この溶剤は色々な種類がありまして、高速のポリッシャーで研磨しつつ擦りこんだり、
ヒートガンで熱を加えながら施工したり、硬化剤と併用しながらより密着性を上げたり、
一番簡単なのはマイクロファイバークロスの目の細かいやつで塗り込んだり。
もっと言えばウールか何かで優しく塗布したり。
効果がどのくらいもつかはその施工方法によります。
私がかかわっているのは高速ポリッシャーでの太陽光パネルへの施工と
有機無機両方に対応できるジェルタイプのもの。
「こけ楽」は後者になります。
溢れるアイデアとビジネスとしての価値
私より頭のいいひとなんで世の中には山のように存在していますし、寧ろ私より優秀な人のほうが多いと思っていますが、
スマホ画面の汚れや指紋防止、テレビ画面の汚れ防止、フライパンの焦げ付き防止、トイレの汚れ防止…。
パラボラアンテナの汚れ防止とか。
で、殆どがビジネスとしてなりたたないものばかりなんですよね。
1,しっかり施工すれば数十年だって効果は持続する:リピート注文が取れない
2,30-50nmの超薄膜なので使用量はほんの少しでいい:材料費をお客様にたっぷり請求できない
3,溶媒も含めて完全無機なので紫外線の影響を受けず、変質・変色しない。:リピート注文が取れない
4,VOCフリーで環境にも影響なし:環境でメシは食えない
5,有機汚れ・無機汚れにも1種類で対応可能:効果が強力でありさえすればいい。製品の種類は多い方がいい
6,施工は簡単、重ね塗り可能:施工費をお客様にたっぷり請求できない
いかがですか?
フライパンだって日本は規制が緩くてPFAS(ピーファス)だってあまり話題にあがらないんですよね。
最近はナノテクノロジーで金属表面を加工する方法がやっとニュースになりかけていますが、
もちろんこの溶剤でナノテクノロジーの表面被膜を形成することはできます。
でも、目玉焼きやハンバーグがテ〇〇〇加工のようにつるん、と滑ったりしません。
ビジネス的にはそっちが売れるんです。メーカーは動きません。
パラボラアンテナもいいアイデアですが誰がアンテナの上によじ登って施工するんですか?
登るほうも嫌ですし、リスクがありすぎます。 今まで通り洗剤(たぶん)と水でいいでしょう。
ただ、お役所は洗剤とか汚染物質を使用するとかはご法度なので、高速道路のトンネルなどは採用してくれるんですよね。
太陽光パネルの防汚コーティングはたまたま
今もどんどん採用されているのが太陽光パネルカバーガラスの防汚コーティング。
理由はいくつかあります。
1,塗布するだけで反射率軽減、透過率増大。:発電量が増える
2,降雨だけで勝手に汚れ(鳥の糞やホコリ、黄砂、花粉、火山灰)が落ちて綺麗になる:メンテナンス費用の削減
3,静電気防止になりホコリやチリを寄せ付けない:発電量が増える
4,太陽光パネルの故障原因(ホットスポット等)を減少させ、ジャンク化を防ぐ:廃棄費用の削減
5,洗浄に洗剤を使わなくていい、溶剤に環境負荷物質が含まれていない:地元住人への環境配慮アピール
6,20年以上効果が持続、変質しない:太陽光設備の保証年数が通常20年なので持ちこたえる
7,滑雪作用:0度以上になると積雪が滑り落ちる:発電量が増える
つまり、施工注文した人が「儲かる」。 施工(工事)を受けた人も(作業が楽なので)「儲かる」。
本当に、たまたま、需要と供給がマッチした例です。
儲かる、以外に何かないのか
まあ、ソーラーパネルコーティングサービスは今まで東京ドーム1個分くらい施工してきましたが
(現在営業・施工は外部に委託しています)、クレームはゼロ、です。
この溶剤はAPAC2022(アジア太平洋地域工業用コーティングサービス分野)でトップランクに位置付けられたとんでもないものなのですが、この最高レベルの技術は特殊用途やソーラー発電を効率的にする以外になにかないのか?
貴重なモニュメントや普段なかなかすぐに掃除出来ない看板とか、そういったところには既に採用されています。
お金よりも大切なもの
恋人、家族、愛車、いろいろありますね。 私にはあまり思い浮かびませんが・・。
この溶剤はナノテクノロジーで「親水性」状態をつくりだし、防汚効果を生み出します。
だから、車は「撥水信仰」があまりにもすすんでおり、また、優れた撥水コーティングもありますし、
あまり環境対策等は必要ありませんので(今のところ)出番は少ないかもしれません。
こけ楽誕生
あるとき孫が私にメダカを譲ってくれました。
昔取った杵柄、熱帯魚に関しては自称「マニア」でしたので、簡単、とばかりに水槽を設置して育て始めました。
ところが、窓際に設置したため4日もすればコケまみれになります。
コケ自体は害はありませんが、日光を遮り、水質バランスが悪化、いずれ生体にも害が出ます。
命より大切な孫からもらったメダカを失うわけにはいかない・・
1,塗布するだけで反射率軽減、透過率増大。:水槽の透明度があがり抜群に綺麗に見える
2,水流だけで勝手に汚れ(コケ・水垢・餌の食べ残し・フン)が落ちて綺麗になる:メンテナンスが楽に
3,静電気防止になりホコリやチリを寄せ付けない:外側、照明やポンプも綺麗が持続
4,水槽の価値をなくす原因(水アカ等)を減少させ、ジャンク化を防ぐ:廃棄費用の削減
5,洗浄に洗剤を使わなくていい、溶剤に環境負荷物質が含まれていない:生体に安全
6,数カ月以上効果が持続、変質しない:水槽のメンテナンスが楽になる
7,耐熱効果:ヒーターや照明周辺にも施工可能。
はまりました。
2022年3月、こけ楽の誕生です。