目次
はじめに
8月22日にマリアナ諸島近海で発生した台風10号(サンサン)はゆっくりと日本列島を横断し、9月2日ころにかけて約一週間大雨が続きました。
強風や大雨だけでなく広範囲でも停電もありましたので私たちアクアリストの中にも実際に影響があった方も多かったかと思います。
今現在でも台風13号(バビンカ)は沖縄県南大東島北約90kmの会場を北西にすすんでいますが、台風でなくても線状降水帯や災害にあった場合や会う前の準備・対策についてまとめてみたいと思います。
台風対策とアクアリウムの管理
1. 台風の前に準備すること
1.1 アクアリウムの位置確認
- アクアリウムは窓際や外部の影響を受けやすい場所に置かないようにしましょう。台風の強風で窓ガラスが割れる可能性があるため、安全な場所に移動することが重要です。
1.2 電源の確保
- 停電に備えて、予備のバッテリーや発電機を準備しておきましょう。特にフィルターやエアポンプが停止すると水質が悪化するため、電源の確保は非常に重要です。
1.3 水温管理
- 台風による気温の変動に備えて、ヒーターやクーラーの設定を確認し、適切な温度を維持できるようにしましょう。
2. 普段からの準備
2.1 定期的なメンテナンス
- フィルターの掃除や水質チェックを定期的に行い、アクアリウムの環境を常に良好に保つことが大切です。これにより、台風時のストレスを軽減できます。
2.2 非常用キットの準備
- 停電時に備えて、バッテリー式のエアポンプや予備のフィルター材、非常食としてのフリーズドライフードなどを準備しておきましょう。
2.3 緊急連絡先の確認
- アクアリウムの専門店や獣医の連絡先を確認し、緊急時にすぐに相談できるようにしておきましょう。
3. 台風が来た時の対応
3.1 停電時の対応
- 停電が発生した場合、まずはバッテリー式のエアポンプを使用して酸素供給を確保しましょう。長時間の停電が予想される場合は、発電機を使用してフィルターやヒーターを稼働させることが必要です。
3.2 水質の管理
- 停電中は水質が悪化しやすいため、定期的に水質チェックを行い、必要に応じて水換えを行いましょう。
3.3 魚の健康管理
- 台風のストレスで魚が体調を崩すことがあります。異常が見られた場合は、すぐに専門家に相談し、適切な対応を行いましょう。
4. 台風後の対応
4.1 アクアリウムの点検
- 台風が過ぎ去った後は、アクアリウムの設備に損傷がないか確認しましょう。特にフィルターやヒーターの動作確認を行い、必要に応じて修理や交換を行います。
4.2 魚の健康チェック
- 台風後は魚の健康状態を注意深く観察し、異常がないか確認します。ストレスが原因で病気になることがあるため、早期発見と対応が重要です。
4.3 水質の回復
- 台風による影響で水質が悪化している場合は、適切な水換えやフィルターの掃除を行い、水質を回復させましょう。
魚のストレスについて
魚がストレスを感じている兆候はいくつかあります。以下に主なものを挙げますので、注意深く観察してみてください。
ストレスの兆候
-
異常な行動
- 過剰な泳ぎ: 水槽のガラス面に沿って激しく泳ぐ、または水面近くで頻繁に泳ぐ。
- 隠れる: 普段は見られない場所に隠れる時間が増える。
- 無気力: 活動が減り、底にじっとしていることが多くなる。
-
食欲不振
- 餌を食べなくなる、または食べる量が減る。
-
体色の変化
- 体色が薄くなる、または変色する。
-
呼吸の異常
- 速い呼吸や水面での呼吸が増える。
-
体表の異常
- ひれが閉じる、体に白い斑点や傷ができる。
-
体の動きの異常
- 体をこすりつけるような動きや、異常な泳ぎ方をする。
ストレスの原因
- 水質の悪化: アンモニアや亜硝酸の濃度が高い、水温の急激な変化。
- 過密飼育: 水槽内の魚の数が多すぎる。
- 不適切な環境: 隠れ場所が少ない、適切な水流がない。
- 病気: 寄生虫や細菌感染。
- 外部のストレス要因: 騒音や振動、頻繁な水槽の移動。
ストレスを軽減する方法
- 水質管理: 定期的な水換えと水質チェックを行う。
- 適切な環境作り: 隠れ場所を増やし、適切な水流を確保する。
- 適切な餌やり: 適量の餌を与え、バランスの取れた食事を提供する。
- 観察と対応: 異常が見られた場合は、すぐに対策を講じる。
台風に限りませんが、お魚のちょっとした変化・兆候を見逃さないためにもいつも視界良好にしておきましょう。
水槽をいつもにしておくと見たくなる、汚いと目を背けてしまいますよね。