なぜ水換えは面倒なのか?
Youtubeでも短い動画でご覧になれます。
硝化サイクルの「行き止まり」を解消する
以前の動画(第12回)で、アンモニアが硝酸塩に変わるお話をしました。 バクテリアが優秀であればあるほど、水槽内には「硝酸塩」が溜まっていきます。 これは毒性は低いですが、溜まりすぎると水のpHを下げ、魚の成長を止め、コケを爆発させる原因になります。 この硝酸塩を水槽の外へ出す唯一の、そして最もシンプルな方法が「水換え」なのです。 水換えは、水槽という閉じた世界に「新しい命(ミネラル)」を吹き込む作業だと言い換えてもいいでしょう。
水換えの「3大タブー」を知る
良かれと思ってやった水換えが、逆に魚を殺してしまうことがあります。以下の3つは絶対に避けてください。
- タブー1:温度の無視 魚は変温動物です。1度の温度差は、人間にとっての10度の差に匹敵すると言われています。必ず温度計で合わせましょう。
- タブー2:一気の大換水 水質が急激に変わる「水質ショック」は、魚の寿命を縮めます。基本は「3分の1」から始めてください。
- タブー3:カルキ抜き忘れ 水道水の塩素は、第13回で解説した「ろ材」の中のバクテリアを全滅させます。

プロが教える「水質ショック」の防ぎ方
(※Napkin AIで「新旧の水が混ざり合うイメージ」の図を表示) 水換えで最も危険なのは「新しい水を入れる瞬間」です。
- コツ①:古い水は「ゆっくり」抜く。 底砂の汚れを一緒に吸い出すのが効率的です。
- コツ②:新しい水は「もっとゆっくり」入れる。 特に水質に敏感なアピストやコリドラスの場合、エアチューブなどを使って「点滴するように」水を入れるのが、彼らの色を美しく保つ秘訣です。

メンテナンスを楽にする道具選び
バケツリレーが辛いなら、道具に頼りましょう。 長いホースや、蛇口から直接給水できるアダプター、そして高性能なコンディショナー。 道具への投資は、あなたの腰の痛みを救うだけでなく、水換えの頻度を安定させ、結果的に水槽を美しく保つことにつながります。
【さらに一歩先へ】水換えの「質」を上げる秘密兵器
水換えでどれだけ水を綺麗にしても、ガラス面のしつこいコケに悩まされては、アクアリウムの楽しさが半減してしまいますよね。
メンテナンスを少しでも楽に、そして生体へのストレス(掃除の刺激)を減らすために私が愛用しているのが、水槽用防汚コーティング剤**「こけ楽(kokeraku.com)」**です。
あらかじめガラス面にコーティングしておくことで、汚れが付きにくくなり、日々の掃除が驚くほどスムーズになります。水換えのタイミングに合わせて、ぜひチェックしてみてください。
エンディング
水換えが終わった直後、魚たちが元気に泳ぎ回る姿こそが、アクアリウムの醍醐味です。 正しい知識で、魚たちに最高のリフレッシュを届けてあげてください。 次回は、いよいよ人気の生体「アピストグラマ」の世界を少し覗いてみましょうか。それとも……? チャンネル登録をして、次のノウハウをお待ちください。